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episode…7

「スペイン音楽と衣装!」上原 由紀音 様

皆さんはスペインクラシック音楽というとどんな曲を思い出されますか?
有名なところですと「アルハンブラ宮殿の思い出」とかでしょうか?
私はクラシック音楽をあまり聴かないので何も語ることはできないのですが、一昨年あるご縁でピアニストの上原由記音(うえはらゆきね)さんという方と知り合い、5月30日の彼女のピアノリサイタル衣装を作ることになりました。

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上原さんはスペイン音楽の第一人者で、輝かしいキャリアと実力をお持ちです。
現在、沖縄在住で琉球大学の教授でもあり、日本スペインピアノ音楽学会の会長でもあります。
彼女の出したCDは全てレコード芸術誌の特選盤に選ばれているのですよ!

素晴らしい!

でもそんなすごい実績をお持ちの彼女はとても気さくでチャーミングな女性なんですよ。

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上原さんのリサイタルではエンリケ・グラナドスの没後100年を記念して、彼の組曲「ゴイエスカス~恋するマホたち」を全曲演奏されます。
私は「ゴイエスカス」なんて聞いたこともなかったのですが、スペインの有名な画家のゴヤの絵画に霊感を受けて作った組曲とのことですって。
それで、衣装もゴヤの絵画に出てくる貴婦人風にデザインしました。
でも、デザインはなかなか考えつかなかったので、私もグラナドスのように、ゴヤの絵から霊感をいただきました。

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18世紀後半から19世紀前半期にかけて活躍したスペイン絵画界の偉大なる巨匠

フランシスコ・デ・ゴヤの作品集を眺めながらあれこれとデザインを考案しました。
ゴヤに影響を受けてスペインの偉大な作曲家グラナドスが作曲した「ゴイエスカス組曲」、それを上原さんが全曲演奏をされる。という流れで考案してこんな感じになりました。

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やはり、当時(18世紀)の貴婦人風衣装を彷彿させには、重厚感は必須で素材はベルベットにして、刺繍もふんだんに入れました。
刺繍はスペイン特有の花柄を少し意識してデザインしてみました。

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刺繍はアナログな横ぶり刺繍ミシンで刺していきますが、絵を描いている気分と同じです。

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刺繍が出来上がりました! p(^^)q

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アナログミシンなのでコンピューターのように正確ではありませんが、そこは味があるということで・・・・・・

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刺繍をスカートの中心部にはめ込み、上半身を作って完成です!

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演奏の後半はボレロ風ジャケットを脱いでアクティブに。

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ナジャハウスのサロンの椅子を横に置いてみると、益々雰囲気出ますねぇ。

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上原さんは「ピアノの演奏は体全体を使い、アスリートやダンサーと同じなのよ。」とおっしゃっていました。
私はフラメンコダンサーの衣装屋なので動きやすい衣装というのは大前提ですから出来上がった衣装はどのような動きにも対応でき、上原さんにもご満足いただけました。(=゚ω゚)b

本番の日、多くの観客に埋め尽くされ、皆さん上原さんの熱演に圧倒されながらも、とても心地よさそうに聴いていました。
私の美大時代の友人達も来てくれ、一緒に贅沢で素敵な時間を過ごすことができました。
楽しかった!(´▽`)